JOmonjin

〜教育・ミニマリスト・幸福論〜

大学の推薦入試が教員を追い詰めていく

教員の立場から大学の推薦入試を考える。

 

結論として

推薦入試は要らない。

 

と私は思っている。

 

理由としては

・推薦入試は本人よりも教員側が頑張っていることが多い。

・志望理由書は基本的に先生が添削している

・推薦指導が多忙化の原因になっている。

 

ということです。

これには背景がありまして

・国公立主義

・推薦入試の割合の増加

・保護者からの要望

があると思われます。

 

特に地方進学校のあるあるだと思うのですが、過剰な国公立主義は本当に先生たちを疲弊させています。

「国公立を〇〇人だそう」

「このクラスは国公立は〇〇人出さなきゃだめだ」

みたいな雰囲気があります。本当にやめてほしい。

生徒の都合よりも学校の都合が全面に出ている学校って本当に嫌ですよね。

 

もちろん、

経済的な面を考えて国公立を目指す

やりたい分野が国公立にあるからいく

 

は、全然OKです。否定するつもりはありません。

 

ただし、国公立の数を稼ぐために、国公立を勧めるのはどうしても納得できない。

 

そして、大学側もわかっていると思いますが、推薦入試の志望理由書は先生方がかなり添削をしています。

しかも何回も。

生徒の実力ではなく、先生がたの努力で合格を勝ち取っていると言っても過言ではありません。本当に。

 

そして、その人数が年々増え続けている。

 

学校側→国公立を増やせ

生徒側→推薦入試から挑戦したい

 

先生側→志望理由書の添削、推薦書、調査書の作成に追われる…。

 

部活動と同じくこの進路指導はブラックの温床になっています。

この他にも、自称進学校は課外授業があります。土日も休まず授業をします。

 

世の中では、義務教育のブラックさがよく話題になりますが、高校も相当ブラックです。

 

全ては

「生徒のため」

「地域の期待に応えるため」

「保護者とトラブルにならないため」

 

先生がたの努力とは裏腹に世間の教員への目は厳しくなっていくばかりです。

 

どうかこの現状が皆さんに伝わってほしい。

 

過酷な中で、余裕もないまま精神的に追い詰められていく教員たち。

これからも発信を続けたいと思います。