今回は、その曲の良さ、難しい部分を私なりに大まかに説明していきたいと思います。
課題曲4 エールマーチ
【良いところ】
・無難にまとめられる
・比較的初心者が多いバンドでもどうにかなりそう
・ダブルリード等特殊な楽器がなくても演奏できる
・打楽器も4人でOK
・練習がしやすい
【だめな部分】
・トリオは打楽器がありません。テンポ感のキープが必要です。
・2拍子をどのように表現するかが難しい気がします。
・音色をどのように出していくかが大事です。普通に演奏すると、単色になりそうです。
・立体感、色彩感、音形の統一あたりがいつもどおり鍵になります。
こんな感じです。
課題曲で大事なのは
・メロディーを好きになる
課題曲は数曲からしか選べません。嫌いな曲でも受け入れることが大事です。
・無難にまとめる
審査員に聞いてもらうには、課題曲で勝負に出て失敗するよりも無難にまとめていい印象を与えることが必要です。
・穴がないようにつくる
自由曲よりも先に演奏するのが課題曲です。最初のサウンド感が審査員の印象を決めます。
・金管を疲れさせない
自由曲での体力を少しでも温存させることも大切です。特に小編成バンドにおけるトランペットは負担が大きくなりすぎないようにしましょう。
・奏者だけでも練習ができる
課題曲は奏者だけで練習、演奏できるようにしたほうがより効果的です。自分たち(奏者)の許容量を超えないことも大切です。
・技術に無理がない
課題曲で技術的に無理があると、自由曲を選ぶことはできません。どんなにやりたくても技術以上のことはできません。身の丈を知って選曲することも大切です。
・調に無理がない。
調には響き方の違いがあるように思います。
という感じだと思います。課題曲は数曲からしか選べません。自由曲のようにごまんとある中から選ぶのとはわけが違います。
課題曲は結婚
自由曲は恋愛
です。課題曲は嫌いな部分も全部受け入れてまるごと契約してしまいましょう。
自由曲は、いつでもアンテナをたててサーチをしておくのがいいと思います。
そして好きになったら、即アタックです。
指導者駆け出しの頃は、どうしても曲の良さばかりに目が行きがちでした。しかし、どの課題曲でも全国大会に行っていますし、たくさんの応募作品から選ばれた作品ですので、結局自分たちの実力にあった作品を選ぶべきなのだと思います。
曲の良さというのは自由曲で勝負をしましょう。
いい曲はたくさんあります。
選ぶポイントは以前の記事をご参照ください。
ということで、