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〜教育・ミニマリスト・幸福論〜

吹奏楽コンクール自由曲の選び方①

私が考える吹奏楽コンクール自由曲の選び方について書いていきたいと思います。

 

Ⅰ 下準備編

 

1 自分たちの実力を把握する

何曲か演奏してみて、自分たちの実力を把握しておきましょう。自分たちのグレードにおよその見当をつけておくと後で、選曲が楽になります。

 

2 ソロを取れる人が何人いて、どの楽器なのか把握する

事前にソロコンテストなどをやっておくとスムーズです。奏者もあのひとならソロを任せられるという気持ちになります。逆に、どうしてあの楽器のソロのある曲を選んだのだろうと奏者に思われてしまったら、曲を完成させていく上でも大変になってきます。

 

3 今ある打楽器を把握しておく

意外に落とし穴なのが打楽器です。やりたいのに特殊な打楽器がなかったり、ハープがないのに必要な曲を選んでしまったり・・・。今、どんな打楽器があるのかを把握しておくと後で、便利です。

 

Ⅱ 実際に選ぶ編

1 オリジナルで行くのかアレンジで行くのか

木管がうまいなら、アレンジでもいいと思います。金管、打楽器を目立たせたいならオリジナルのほうが活躍の場があります。アレンジはダブルリードがうまいと一気に可能性が広がります。自分の感覚ですが、アレンジをやりたいならコントラバスはできるだけあったほうがいいと思います。

 

2 無理のない調か

吹奏楽の場合やはり、フラット系の調がなりやすいです。逆にオケで使われるような調はなかなかなりません。仕方ないです。初心者が多い団体は吹奏楽でよく使われる調で書かれたものをおすすめします。

 

3 音域は大丈夫か、最後までもつか(特にトランペット)

金管楽器はスタミナ問題があります。特にトランペットは重要です。課題曲から吹きっぱなしで、更に自由曲でも高音が続くとさすがにバテてきます。トランペットは考慮しましょう。彼らの実力不足ではありません。最後の決め所で決められなかったら奏者もかわいそうです。

 

4 最近の吹奏楽の流行に逆行していないか

古くていい曲をやるのはとてもいいことなのですが、古い音源を参考にしすぎるのは問題だと思います。いくら指揮者がそれを好んでも、審査員が納得してくれません。最近のサウンド感と昔のサウンド感は全く違います。曲を選ぶ際にも、吹奏楽のトレンド(特にサウンド感)にあっているかどうかは考えるべきだと思います。

 

5 長い間やっていて飽きないか

夏を賭ける自由曲ですが、やはり慣れてくると飽きが出てきます。飽きは諦めに繋がり、それ以上を求めることをしなくなってしまします。指揮者も奏者も飽きがこないような曲を選ぶべきでしょう。オリジナルでもアレンジでも、飽きのこない名曲がたくさんあります。

 

6 変化に富んだ音色を出せるか

審査されるうえで、色彩感、立体感、音色感は必須です。特に音色の表情は大変重要で、変化に富む音色は聴衆を飽きさせません。そもそも曲の中にこの音色の変化を効率出させてくれるものがあると、自然と音色感がだせるわけです。

 

後編に続く・・・

 

7 歌いたくなるメロディーか

8 名演が多い曲か

9 やってよかったと思える曲か

10 自慢のパートを活かせる曲か

11 外部の人たちに「どうしてこの曲なの?」と言われて答えられる根拠があるか

12 大事な部分やソロが上級生にくるか

13 課題曲との並びがいいか

14 いいカットがされている演奏があるか

15 指揮を振る人がその曲の良さを語れるか